使用者:Mahogany115/沙盒2
𱁬是一個和製漢字,總共有84劃,是日文漢字中最多筆劃的字。
概要
「𱁬」這個字是「䨺」和「龘」的合字,如上述圖片所示,有兩個寫法。這個字見於日本人的名字當中。上述の畫像のとおり、2種類の字形(1)(2)が確認されている。雙方は本來同一字だったと推測されるが、『実用姓氏辭典』などが(2)の字形[1]で「たいと」と読むとする一方、『難読姓氏辭典』だけが(1)の字形で「だいと」「おとど」という読みを載せている。いずれも出典が不明のままであり、後述するように苗字としての実在性が認めがたい現況を考えると、この漢字について確定的な基本要素(形・音・義)は何一つないと言える。
実在性
上記のように「24px|「たいと」と読む「雲」3つと「龍」3つから成る漢字」を載せる文獻はいずれも苗字として解説しているものの、苗字に関する全國的な悉皆調査が行われた事例がないため、この苗字が現存するのか、あるいはかつて存在したのか、それとも文獻に登場しても実際には存在しない幽霊名字であるのかは不明である。1960年代初め、ある証券會社にこの苗字を持つ者が現れ、名刺を殘していったともいわれるが[2]、真偽のほどは定かではなく、戸籍上の実名であったのかも疑わしい。
なお、國語學者の笹原宏之(早稲田大學教授)は、実際には存在しなかったのに誤って生まれた幽霊文字の一つで、元々は一つの漢字ではなかったとの見解を示す[3]。笹原は、かつては親が自分の子のために造字や難読字を用いてその名とする事実があったことを指摘した上で、この漢字も本來苗字などではなく、「24px|タイと読む、「雲」3つからなる漢字24px|トウと読む、「龍」3つからなる漢字」の2字で「たいとう」と読む某人の仮名(けみょう)だったのではないかと考察している[4]。難読で畫數の多い字を使った著名人の例としては、明治時代前期の政治家・小野梓の幼名「24px|テツと読む、「龍」4つからなる漢字一(てついち、Template:拡張漢字一)」があった。
なお法務省が提供する戸籍統一文字情報の検索サイトでは、漢字の畫數は64畫までとなっている[5]。
最も畫數が多い漢字(和製漢字)であるとする説が広まった結果、上記の(1)の字を店名ロゴに用いて越智商事有限會社が商標登録をしている。ラーメン店として2020年6月千葉県八街市に[元祖肉玉そば越智]が実店している。2021年1月には東京都豊島區池袋サンシャインシティ、ナンジャタウン內餃子スタジアムにこの漢字を用いて[ぎょうざ越智]を展開している。 (2)の字形を店名に用いて「たいと」と読ませる靜岡県浜松市西區の四川料理店は「雲雲雲龍龍龍」と漢字6文字でマピオン電話帳[6]に登録されている(なお、2022年2月現在は別のラーメン店が入っており存在しない)。
電算処理
Unicode
2015年10月25日、上述の『難読姓氏辭典』を典拠としてU-source ideographsの參照番號UTC-02960への追加提案が提出された[7]。
2015年11月2日、Unicode Technical Comittee #145 において、「24px|「たいと」と読む「雲」3つと「龍」3つから成る漢字」を含む1656字をU-source Ideographsに追加することが決議された[8]。
2016年1月14日、UTC-02960として「24px|「たいと」と読む「雲」3つと「龍」3つから成る漢字」を含むU-source IdeographsがUnicode 9.0.0の公開レビューに提出された[9]。
2017年11月22日、「24px|「たいと」と読む「雲」3つと「龍」3つから成る漢字」をCJK統合漢字拡張Gに含める方針とした。暫定的なコードポイントはU+310AAであり、第三漢字面に含まれることになる[10]。
2020年3月10日、Unicode 13.0においてコードポイントU+3106Cで正式に追加された[11]。
今昔文字鏡
『今昔文字鏡』には66147番に (2) の字形でこの文字が登録されており、BTRON仕様OSの「超漢字」は初期の頃、この文字が表示できることを広告のキャッチフレーズとして用いていた。TRONコードから今昔文字鏡が撤退した現在では、GT書體枠[12]に収録されている。
出典
- 大須賀鶴彥『実用姓氏辭典』メーリング、1964年、978頁。 - (2) の字形。
- 東京電話番號案內局編『ひきやすい難読姓氏辭典』一二三書房、1966年[13]、313頁。 - (2) の字形。『実用姓氏辭典』が本書の參考文獻として挙げられている。
- 大野史朗・藤田豊『難読姓氏辭典 』東京堂出版、1977年、213頁。ISBN 4490100981 - (1) の字形。
- 丹羽基二『姓氏の語源』角川書店、1981年、441頁。ISBN 4040614003 - 『実用姓氏辭典』を出典とし、(2) の字形。
- 菅原義三編・飛田良文監修『國字の字典』東京堂出版、1993年、176頁。ISBN 4490102798 - 『姓氏の語源』を出典とし、(2) の字形。
- 笹原宏之 「姓(名字・苗字)多様であいまい、84畫も」(新日本語ノート13)『熊本日日新聞』2002年4月15日付朝刊、7面。 - (2) の字形。
- 笹原宏之『日本の漢字』岩波書店〈岩波新書〉、2006年、87-88頁。ISBN 4004309913 - 24px|トウと読む、「龍」3つからなる漢字(トウ)の下に24px|タイと読む、「雲」3つからなる漢字(タイ)を書いた字形。ただし、これは誤植であり、2007年発行の第3版では24px|タイと読む、「雲」3つからなる漢字(タイ)の下に24px|トウと読む、「龍」3つからなる漢字(トウ)を書いた (2) の字形に修正されている。
腳註
- ^ 厳密には初出の字形は雲と龍が全て同形であり、上下段とも、品字様の上部がやや橫に広い『大漢和辭典』所収のそれぞれの字形等とは若干異なる。
- ^ 引用錯誤:沒有為名為
kumanichi_20020415
的參考文獻提供內容 - ^ 引用錯誤:沒有為名為
読売20201008
的參考文獻提供內容 - ^ 講談社『大字典』(1963年)によれば、実際に後者の字で「ゆき」と読む人名が存在した。
- ^ 法務省 戸籍統一文字情報 トップ
- ^ マピオン電話帳
- ^ Request to add 1,656 U-source ideographs
- ^ Draft Minutes of UTC Meeting 145
- ^ Proposed Update UAX #45, U-Source Ideographs
- ^ Additional repertoire for ISO/IEC 10646:2017 (5th ed.) Amendment 2.2
- ^ CJK Unified Ideographs Extension G (PDF). Unicode. [13 March 2020] (英語).
- ^ GT-57123、第3面7D6B番[失效連結]
- ^ 同年の東京都23區電話帳には、タイト印刷以外に同音の項目は存在せず、當該文字の項目も、24px|タイと読む、「雲」3つからなる漢字(タイ)のみの項目も存在しない。
関連項目
外部リンク
- 第82回 幽霊文字からキョンシー文字へ?、Sanseido Word-Wise Web